ここでは、以前、一般社団法人心結(しんゆう)代表理事 屋宜明彦 が毎日新聞で連載となった、「家じまいの作法」の紹介を順にしていきたいと思います。
この連載は、毎日新聞に、2017年4月から、2018年3月まで連載させていただきました。
毎日新聞での連載はこちらhttps://mainichi.jp/articles/20170519/ddn/013/070/063000c
綺麗に片付けているつもりでも物は溢れている
2018年は災害が多かった1年でした。
度重なる台風と北海道では地震もありました。
特に関西では、集中豪雨に台風で大きな被害を受けています。
こちらの写真をご覧ください。
こちらは、友人がFacebookに投稿していた北海道地震の写真です。
食器棚などが倒れています。
普段は気にならないはずですが、綺麗に片付けていてもこのように見てみるといかがでしょうか?
かなり物が多いような印象を受けませんか?
普段綺麗に片付いているように見たとしても、それでもまだ実際には物が多いのです。
特に高齢者になってしまうと片付けがままならなくなってしまう場合もあります。
家じまいの作法での連載でも言っていますが、65歳以上の家庭内で不慮の事故で亡くなった事案のうち、転倒、転落で亡くなった人は約2000人の推移となっています。
特に、地震や、災害などが起こった時などはこのような事故は起こりやすくなります。
高齢者のみの世帯が増えている
最新統計では、日本の人口は1億2520万人です。
そして70歳以上の人口は、2618万人で人口の 20.7%に及びます。
さらに65歳以上は3557万人 28%です。
高齢者が高齢者を介護する老老介護なども増えていると言われ高齢者のみの世帯や、一人世帯も増えています。
高齢者だけでの暮らしでは外に出る回数も減ってしまい、段々と片付けが億劫なって不要な物が溜まっていく傾向にあります。
新聞紙が片付けられることなく床にそのままあったり、雑誌などがそのままになっていたり。
腰が悪くなってしまうとしゃがむ動作を極力避けたいあまり床にある物を整理整頓する気力も無くなってしいます。
いつ地震や災害が来てもいいように、普段からの整理整頓が家庭内の不慮の事故を防ぐことができます。
片付けや整理整頓は普段から習慣づける必要があります。
災害が起こってニュースになってもそれを実感しなければ「自分には関係のないことだ」と思う人が非常に多いですよね。
しかし、地震や災害はある日突然起こります。
その時片付けられずに床にある新聞に足を滑らせて転倒するなどは十分にありえます。
また、物が多すぎると倒れた食器なども凶器になってしまいます。
片付けや整理整頓を心がけるだけでも地震や災害から自分の身を守るバリアフリーになるのです。
体が動くうちに必要ないものは処分し、健全な生活を送ることのできる部屋にしていきましょう。
片付けることで孤独から抜け出すこともできる
これから問題になっていくのは、高齢者の孤独の問題です。
高齢者が人と接する機会を失い「孤独死」なども増えていきます。
そして、孤独を感じる人の家は片付いてない場合が多いです。
片付いていないから家に人を呼ぶことができない。
誰かとコミュニケーションを取ることや、誰かが家に来るという環境は精神的にも前向きになることができます。
家が綺麗になれば、家に人が来ることも嫌ではなくなるはずです。
また、掃除をすることでうつ病に改善が見られるなどと推奨している病院もあります。
一人でいる不安感もなくなる効果が期待できるのです。
片付けることは沢山のメリットを得ることができます
片付けることはバリアフリーになるだけではなく、健全な暮らしをしていく上で必要なことです。
自分の身を守るためにもぜひ元気なうちに片付けを行なってくださいね。
心結では遺品整理だけではなく、生前整理も行なっています。
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