ここでは、以前、一般社団法人心結(しんゆう)代表理事 屋宜明彦 が毎日新聞で連載となった、「家じまいの作法」の紹介を順にしていきたいと思います。
この連載は、毎日新聞に、2017年4月から、2018年3月まで連載させていただきました。
毎日新聞での連載はこちら(https://mainichi.jp/articles/20170421/ddn/013/070/061000c)
新聞でのコラムでは、なく、より具体的に「 元気な間に片付ける大切さ」を記事にしていきたいと思います。
「孤独」の時代と言われたりしますが、世帯数が減ってきて、家族との繋がりも希薄になってしまった人も多いです。
遺品整理の現場でも、家じまいの作法で連載した話にあるように、家族関係が希薄になってしまい、亡くなった後に子供に連絡が行くケースということは多々あります。
死はいつって決まっているものではありません。
ある日突然起こり得るものです。
その時に、あなたは、離れた子供に対して何を伝えることができるでしょうか?
もし、何も準備していなければ、伝えられること、残せるものってあなたが決めることができないのかもしれません。
あなたが、本当に伝えたい想い、伝えたいモノ。
そういったことをしっかりと残しておく。
そのためには、あなたが、元気なうちに片付けておくことが大切です。
以前、東野圭吾さんの原作の映画「祈りの幕が下りる時」をみたのですが、母親は介護や子育てなどからうつ状態になり、突発的に息子である恭一郎に包丁を突きつけます。
その結果自分の限界を知り、家を出ます。
その原因を家庭を省みずに母を追い詰めた父にあると、父親を憎みます。
母親の形見を恭一郎が手にするのですが、そこから、最終的に父の深い愛情と、様々な想いを知るのです。
この物語の描写にもあるように、親の本当の気持ちは子供には届いていない場合があり、思い違いをしていることは多々あります。
死んでから、「家族を愛していた」と家族が気づいてもその時にあなたが既に亡くなっていたら意味がありません。
元気なうちに、片付けをするということは、あなたの想いを家族に伝え切るということでもあるのです。
元気なうちに家族に残すモノやコトを今からしっかり「選別」していく。
そして、あなた自身の本心を伝えることは、あなたの存在をこの世に残していくということに繋がっていくのです。
残された家族も、よりよく生きていくためにも、「自分は財産はないから別にいい」とうわけではなく、あなたの想いを遺していく。
そのような視点で、元気なうちに片付けをする「元間整理」をやることをオススメしています。
整理や片付けするにあたってわからないことがあればお気軽にご相談ください。