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【メディア掲載】沖縄の家じまいアドバイザーOffice双葉の比嘉社長がリサイクル通信に掲載されました

末期がんの宣告で見積もりを依頼
「沖縄は孤独死が全国トップレベルで、自死率も高い。リゾート地のイメージがありますが、かなり住みづらい県なのです」と語るのは比嘉計社長。

そんな比嘉社長が「最も印象深かったお客様」だと話すのは、一昨年に遺品整理の生前契約を結んだ70代の女性Aさんだった。Aさんは関東でバリバリ仕事をし、引退後に、そこそこの資産を持って沖縄に移住してきた人だった。末期がんで余命1年足らずと宣告されたので、遺品整理の見積もりをして欲しいと依頼された。
「すごく明るい方で、一緒に連れて行った女性スタッフ2名とすぐに仲良くなって、この洋服はあなたにあげるわよとか、一緒においしいラーメン食べに行こうという話をしていました。

数社から相見積もりを取っていて、金額ではうちは真ん中くらいだったのですが、気に入っていただいて、その場で契約が決まったのです」(比嘉社長)

誰にも迷惑かけず見事に旅立つ

その1週間後、遺品整理の代金が弁護士から振り込まれてすぐ、Aさんは部屋の中で首を吊って亡くなった。

自殺直前にNTTの見守りサービスと契約していたので、2、3時間で発見されたうえ、青いビニールシートを敷いていたので、特殊清掃の必要もなかった。

後で葬儀社の担当から話を聞くと、玄関に「私は中で亡くなっています。警察を呼んでください」とメモがあったという。部屋の中は張り紙だらけで、その中には「〇〇は福祉協議会に寄付して」とか、office双葉の女性スタッフに向けて「これ、よかったら使ってね」というメッセージもあった。

葬儀の生前契約を済ませ、マンションの売却も決め、資産を寄付する手配もしていた。「誰にも迷惑をかけず、見事な旅立ちでした。

女性スタッフはショックを受けて泣いていましたが、私はAさんが最後にうちを選んで下さり、安心して逝ってくれたことが嬉しかったですね。レアなケースだと思いますが、今後はAさんのような人も増えてくるかもしれません」(比嘉社長)

高温多湿の沖縄に合った特殊清掃を導入しています

元々警察委託の搬送業務をする葬儀社に勤務し、孤独死や事故などの遺体の引き取りを行なっていた。
7年前、独立して特殊清掃会社を立ち上げ、この3年は遺品整理にも力を入れている。社名「双葉」の由来は、「お客様の新たなー歩」をお手伝いできればとの願いから付けられた。
特殊清掃に関しては、県外の高い技術を持つ企業と提携し、試行錯誤しながら、高温多湿の沖縄に合ったやり方を導入している。
今後は沖縄で増えている老老介護の中での認知症や徘徊の問題に行政と一緒に取り組みたいと考えている。


リサイクル通信 第578号より引用
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