ここでは、以前、一般社団法人心結(しんゆう)代表理事 屋宜明彦 が毎日新聞で連載となった、「家じまいの作法」の紹介を順にしていきたいと思います。
この連載は、毎日新聞に、2017年4月から、2018年3月まで連載させていただきました。
毎日新聞での連載はこちらhttps://mainichi.jp/articles/20170519/ddn/013/070/063000c
今回の記事は「大量の写真 厳選して保存」という記事から、あなたの思い出の写真の片付け方を「家じまいの作法」で連載した内容を踏まえてお伝えしようと思います。
遺品整理などの依頼を受けた際によくご家族から言われるのが、親がなくなり片付けをしていたところ、大量の写真が出てきて処分をどうしたらいいのか?
焼いて処分?それはなんか申し訳ない気がする。
自分たちの知らない人も写っている写真は残す必要ない。
いくら思い出でも大量の写真は場所もとってしまうし、デジタル保存には少しお金がかかりそうだし…..
「どうしたらいいのだろう」
このような場面に出くわすことは結構あります。
生前に誰に持っていてほしい大切な写真なのかを明確にしておきましょう
この写真は大切で私の中では宝物だから自分が生きているうちは捨てられない。
そのように思って残している方もいると思います。
大切な思い出。
その思い出を誰と共有したいですか?
誰に忘れられずに思い出してもらっていたいですか?
息子との思い出なら息子さんとの思い出が写っている写真のみを息子さんに託しましょう。
友人だったら友人へ。
お孫さんとの写真ならお孫さんへ。
とあなたにとって大切な人との写真に分けて、その人に託すといいでしょう。
自分が亡くなった後に残った写真はどうすればいいのかを事前に決めておくこと
エンディングノートや終活といった言葉がありますが、自分の思い出の写真をどうすればいいのか?などは終活セミナーなどではあまり聞かないことだと思います。
亡くなった後のことを考えて写真はどこまで処分すればいのかを事前に決めておくことで家族は悩む必要がなくなります。
細かいことなのですが、あなたが大切にしていた写真だからこそ、あなたの許可なしにはなかなか思い切って捨てられないのです。
あなたの想いを生前にしっかり愛する家族や友人などに伝えておくことが、あなたの想いを繋いでいくためにも必要なのです。